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2012年6月 8日 (金)

災害ごときで人が死んではならない!

昨夜の燕三条青年会議所6月例会は『地域防災力向上に関する講演会』。わが三条市の防災アドバイザーも務める群馬大学の片田敏孝教授が講師。

冒頭に「災害ごときで人が死んではならない!」という片田氏が防災に取り組む大前提となっている信念を伺い、平成16年の7.13水害、昨年の7.29水害の三条の事例も交えながら熱のこもった講演をお聞きすることができました。

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あの釜石の奇跡と言われた岩手県釜石市の子どもたちへの防災教育の話には感銘を受けました。

「津波が来たらどうする?」という問いに対して、「僕は逃げないよ。ギネスブックにも載っている堤防があるから、おじいちゃんもお父さんもお母さんも逃げないよ」と小学生が答えたという。これが片田氏を釜石での防災教育に尽力させることになったきっかけ。

確かに、釜石湾湾口防波堤は30年以上に渡る工事、1200億円以上の総工費をかけた巨大な防波堤。しかし、3.11ではその想定をはるかに超えた・・・

子どもたちが「逃げなくても大丈夫」と考え、未来ある命を奪われたとしたらそれは誰の責任か?逃げない親であり、逃げない地域のオトナたちの責任であると片田氏は語気を強めておっしゃいます。

自分の身は自分で守れ!という防災の基本を子どもたちに徹底的に伝え、子どもたちに生き抜く力を与え続けてきた片田氏。その防災教育があの“釜石の奇跡”につながったという評価されています。

家族の絆が被害を大きくしてしまうというコトバも印象的。実際、学校に子どもを迎えに行く途中で亡くなったり、子どものために家に戻る途中で津波にのまれた方もたくさんいたことは周知の通り。

自分のみを自分で守れる子どもであれば、助かる親の命も増えるという考え方。子どももオトナも主体的に行動することが防災の基本というわけです。

もう一つ、大きな警鐘を鳴らされていたのが行政依存の増大による住民の危機感の薄れ。

釜石湾の防波堤然り、7.11の教訓をいかし7.29では被害を最小限に抑えることができた三条市然り、「行政がしっかりやってくれているから大丈夫」という安心感が広がってしまうことでかえって危険度が増すという懸念。

僕らがすべきところはまさにこの点。平時の市民意識向上をいかに図るか。

市議会の中でも提案していきたいと思います。

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