« 九州視察③~武雄市 | トップページ | “つばめ若者会議”を学ぶ »

2013年10月13日 (日)

基幹病院ができるまでやるべきこと

昨日、県央地域救急医療連絡協議会主催のシンポジウムが開かれました。

基本構想の策定段階に入った県央圏の救命救急センターを併設する基幹病院。その基本構想策定委員会委員長である鈴木燕労災病院長をコーディネーターに、坂内済生会副院長、高野県央医師会応急診療所看護部長、山上三条市消防署(救急)副小隊長、そして魚沼医療圏で地域住民や子どもたちへの教育・啓発活動を展開する布施地域医療魚沼学校長をシンポジストに迎えてのシンポジウム。

013a07648499f8403d1af62aa975fc11409

特に救急医療に焦点を当てた発表・議論でしたが、とても有意義なものでした。

開会での池田三条市医師会長の「魚沼では基本策定から開設まで6年。そうすると県央でも東京オリンピックの頃には開設していることになる」というあいさつを受け、鈴木院長が策定員会での議論の進捗を報告する場面も。

「すべての救急患者を圏域内で診る」という目的達成のため、ほとんどの専門家救急の配置を目指すということや小児医療充実についても話し合われているという。一方では、「末期患者を最期まで看ていては基幹病院の機能が果たせない。予防活動への基幹病院としての技術的支援が重要」という意見も出ているようです。

県央の救急医療の問題点、救急車の安易な利用やコンビニ受診についても具体例で紹介。病院で診察の受付を済ませた患者が、長い待ち時間にしびれを切らせ、「少しでも早く診察してもらいたい」という理由で一度帰宅してから救急車を呼んだなどというのも決して珍しくないとのこと。信じられませんが、現実です。

布施校長は震災時に石巻日赤病院に派遣された際、荒れた避難所生活をする被災者の姿を見て、まずは避難所の生活改善から取り組んだ経験を紹介。「住民こそが医療資源」であり「住民の活力は自治体の宝」という観点で、急性疾病の原因ともなる喫煙・飲酒・メタボなど生活習慣の問題について広く地域住民に啓発していくことの重要性をお話されました。

「救急隊・救急医療=地域の共有財産」であり、その利用マナー改善策として諸外国では有料化の道を選択しているけれど、日本では市民モラル向上を図るべきであるという主張には強い共感をおぼえました。

昨日は80名ほどの出席者のうち医療関係者や行政関係者がほとんどで一般の市民が少なかった印象。

かかりつけ医を持つこと、無駄な救急車利用をしないこと、急性・重症でない限りは休日や夜間などの時間外診療を行わないことが重要。さらに、市民一人ひとりが自身の健康管理にもう少し気を配ることが地域全体の医療負担の減少につながる・・・

悲願である県央基幹病院がせっかく開設しても、利用者である私たちが有効活用を怠れば宝の持ち腐れとなってしまいます。

県央病院開設まで、中期計画で地域住民に対する啓発活動を行っていくことこそ行政や私たち地元議員の果たす役割。魚沼学校から学ぶべきところを学び、具体的な活動をはじめなければなりません。

|

« 九州視察③~武雄市 | トップページ | “つばめ若者会議”を学ぶ »

ふるさと三条」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1279688/53585078

この記事へのトラックバック一覧です: 基幹病院ができるまでやるべきこと:

« 九州視察③~武雄市 | トップページ | “つばめ若者会議”を学ぶ »