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2015年1月21日 (水)

ものつくり大学~埼玉県行田市

会派・新しい風の行政視察の初日は埼玉県行田市にあるものつくり大学。

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三条市の人口減少に向けての若年層転出抑制策として打ち出されているのが実学系の“ものづくり大学”構想。2月の臨時会で集中審議される次期総合計画の中でも象徴的な項目です。

12月議会での市長答弁では一学部一学科で一学年50名ほどで、一学部二学科で一学年300名のものつくり大学とは規模が違いますが、「知識偏重型の既存の工業系大学とは一線を画し、企業の求める即戦力となる学生を育てる」という基本理念は共通しており、大変意義深い視察となりました。

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学生たちの実習でつくられたキャンパスの庭園
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手前の東屋は実習後に行田市に寄贈
奥は寺の解体時の廃材を使って寺を再現中
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製造学科棟と建設学科棟を結ぶ三本の橋も学生たちが手掛けたもの

99年に大学設立準備財団を立ち上げ01年に開学、04年には大学院も開学。総長には文化勲章受章者で哲学者の梅原猛氏、会長には清水建設㈱の宮本社長、理事にはトヨタの張名誉会長や前田建設工業㈱の前田相談役、さらに行政側から埼玉県副知事や行田市長が名を連ねています。

設立時には国公立大学を目指すべきという声もあったそうですが、「国公立の場合、運営を進める中で文科省に細かく文科省にお伺いを立てなければならず、小さな組織で理事長のもとに意思決定を早く行うために私立の道を選んだ」とのこと。

製造学科では先進加工技術や電気電子・ロボットなどの4コース、建設学科では木造建築や仕上・インテリアなど4コース。埼玉県など関東出身の学生が多いものの、全国各地からものづくりを学ぶために集まり、新潟県からも開学以来39校72名が入学しています。

あの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で注目されたドラッカー氏が名づけたテクノロジストというコトバ。ものづくりのベースとなる知識労働と肉体労働の両方を行える人、単に理論が分るだけでなく高度な技術の腕も併せ持つ人のことだそうです。ものつくり大学の英語名はInstitute of Technologists、まさに三条市が描く大学も地元で活躍できるテクノロジストを創出しようというもの。

文科省・厚労省、日立・トヨタ・清水建設等、そして埼玉県や行田市がテクノロジスト育成のために産官学連携のもとで開学したものつくり大学。広大なキャンパスの敷地確保には埼玉県が手助けをし、それぞれの実習に必要な大型機械等は企業の寄附をしてくれており、それが学費を抑える一助になっているということ。ただ、行政からの補助は頭出しのイニシャルコストのみで、さらに今後機械の更新時期も迎える中で企業の応援をもらえるか否かは不透明というお話でした。

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校内に設置された様々な機械で実践を学びながら、自らの力を最も発揮できる分野を見つけ出し、4年時には就職を意識した長期インターシップで企業で学ぶ・・・三条市が考えるものづくり大学の規模を考えれば、学校にそれだけの実習のための機械を設置することは難しいわけで、その部分を市内企業の協力を仰いで通常業務の中で学生たちに実習の場を提供してもらうことになることが想定されます。

ものつくり大学の学生を引き受けていた企業の中には「もう勘弁してくれ」と受入れをやめるところもあるそうで、これまで市長との議論でも訴えてきたように、市内企業のニーズ調査や協力体制の構築なくして三条でのものづくり大学設置などあり得ないことも実感しました。

「三条市立として新設するのか、それとも既存の大学の一学科として誘致をするのがよいのか」、もっと言えば「大学でなければならないのか」など2月議会での議論を深堀しなければならないことも強く思った視察となりました。

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